活躍が期待される浜松市内の中学生「古橋都瑚さん」
ALL SHIZUOKA SURFING CHAPIONSHIP 2024静岡県知事杯が開催
令和6年8月11日(日)、静岡県内のサーファーたちが演技を競う「ALL SHIZUOKA SURFING CHAPIONSHIP 2024〜静岡県知事杯〜」が開催。今年の会場は浜松市の中田島海岸とあって、地元選手たちの活躍に期待が高まっています。そこで、大会の運営に携わる日本サーフィン連盟・静岡3区副支部長の竹内洋輔さんに話を聞きました。
サーフィンが盛んな静岡県
静岡県は東西に横長なので、太平洋に面した海岸線が約500kmもあるんです。だからサーフィンができるポイントが豊富にあって、全国的にみてもサーフィンがさかんな県です。
日本サーフィン連盟では静岡県内を4つの区に分けていて、菊川から潮見坂までの区域は「静岡3区」にあたります。今回の静岡県知事杯は静岡県サーフィン連盟の主催で、今年で4度目の開催。実は、県知事杯は静岡三区の現支部長の働きかけで開設されたので、静岡三区は大会の発祥地ともいえる場所なんですよ。
会場は毎年変わりますが、今年はその静岡三区から浜松市の中田島海岸が選ばれたため、地元の僕たちが準備を進めています。
今、浜松のサーファーがアツい!
静岡3区には、同笠(袋井市)、豊浜(磐田市)、西浜(磐田市)、鮫島(磐田市)、駒場(磐田市)、五島(浜松市)、中田島(浜松市)、篠原(浜松市)、舞阪(浜松市)、新居(湖西市)、大倉戸(湖西市)、潮見坂(湖西市)など数多くのサーフィンポイントがあり、県内で一番プロサーファーを輩出している地区なんですよ。
これまでは10年に1度プロが出るか出ないかだったのが、現在は男子4人と女子1人、合計5人のショートボードの現役プロサーファーがいますからね。実は、僕の息子の竹内克斗もその一人です。アマチュア選手もプロに続けとみんな頑張っているので、今回の大会でも活躍が大いに期待されます。
女子中学生の活躍に期待
アマチュア選手の中でも、最近は特に中学生の女子がめちゃくちゃアツいですね。中には世界選手権に出場した選手もいます。今回の大会で特に活躍が期待されるのは、浜松市内中学1年生の古橋都瑚(ふるはし とこ)選手。今年の7月に「41th全日本級別大会」のShortboard women 3級で優勝したばかりで、ノリに乗っています。3級は選手のエントリー数が一番多いので、その部門で優勝することがプロの登竜門だといわれているんですよ。それほどの実力保持者なので、今回の大会でも生え抜きの優勝候補です。
豊富な波が自慢の遠州灘
浜松のサーファーたちはみんなフレンドリーで、サーフィンを通じて誰とでも仲良くなれるオープンなコミュニティが築かれているんですよ。遠州灘は波が豊富なので、小さな子どもからシニアまで、あるいは初心者からプロまで幅広く楽しめるのが魅力です。4月から11月までは絶好のコンディションでサーフィンを楽しめます。波が豊富で、どこよりもサーフィン環境に恵まれていると僕たちは誇りに思っているんですよ。こうして海にも人にも恵まれているからこそ、良い選手を次々と輩出できるんだと思いますね。
市街地と海が近いというメリットも
浜松の海はもちろん最高ですが、サーファーたちにとって特に恵まれているのは、市街地と海が近いことです。早朝にサーフィンをやってから会社に出勤するという夢のような暮らしを実現できるので、サーファーにとってこんなに良い環境はないと思いますね。
同じ夢を共有するサーフィン仲間
僕たちにとっては「マリンスポーツといえばサーフィン」というイメージなんですが、浜松では実に多種多様なマリンスポーツが行われているので、影が薄くなっているのかな。だから、浜松でサーフィンをもっと広めようと、仲間と協力して普及活動に励んでいます
その活動の相棒といえる存在が、浜松市中央区新橋町にあるサーフショップ「grassgreen SURF GARAGE(グラスグリーン サーフ ガレージ)」のオーナー・加藤直樹さんです。彼は中田島海岸(凧場ポイント)の主ともいわれる存在で、毎朝開店前にサーフィンに行くのが日課です。彼の店では毎年「フィルターサーフルーム」というサーフィンの大会を主催していて、今年で15年目になります。ショップが開催する大会としては国内でも最大級で、毎年全国から250人が参加するんですよ。良い選手を育てるには、地元でこうした大会が開かれることがとても重要なので、浜松におけるサーフィンの振興と若手選手の育成に大きく貢献してくれています。
子どもたちに楽しさを教えたい
これまで、浜松をサーフィンの聖地にしようと、子ども向けのサーフィン講座の開催や若手選手の育成、海岸の環境保護活動などに取り組んできました。その一例として挙げられるのが、今年の7月24日に浜松市立砂丘小学校で開催したサーフィン講座です。全校児童約40人の小規模校ですが、全体の約半分の児童が参加して大好評でした。子どもはサーフィンを覚えるのがすごく早いんですよ。最近はサーファーが高齢化してきたので、ぜひ子どものうちからサーフィンに触れ、地元浜松でサーフィン・ライフを末永く楽しんでもらいたいです。今回、静岡県知事杯が開催されるのをきっかけに、静岡県さんや浜松市さん、ビーチ・マリンスポーツ推進協議会などのつながりができたので、各方面と協力しながら浜松のサーフィンを盛り上げていきたいと思っています。
浜松でのWCTの予選開催を目指して
サッカーにW杯があるように、実はサーフィンにも「WCT(World Championship Tour)」という世界最高峰のサーフィンプロツアーがあるんですよ。僕たちの夢は、いつかその予選を浜松で開催すること。今回の静岡県知事杯をきっかけに、少しずつその夢に近づいていきたいと思っています。また、静岡県サーフィン連盟は静岡県スポーツ協会の準加盟団体なので、中学校で部活を作ったり、選手が国体に出場したりすることもできるため、これから今まで以上に子どもたちの間にサーフィンを広めていきたいと思っています。そして、いつか浜松をカリフォルニアの香りがするようなサーフィンのまちにするのが僕たちの夢です。さらに、サーフィンは東京2020オリンピックから正式競技となり、遊びとしてのサーフィンだけでなくスポーツとして認識されるようになったので、今年のパリオリンピックでも、ぜひより多くの方に興味を持っていただきたいと思います。
日本サーフィン連盟静岡3区WEBサイトはこちら
令和6年8月11日(日)、静岡県内のサーファーたちが演技を競う「ALL SHIZUOKA SURFING CHAPIONSHIP 2024〜静岡県知事杯〜」が開催。今年の会場は浜松市の中田島海岸とあって、地元選手たちの活躍に期待が高まっています。そこで、大会の運営に携わる日本サーフィン連盟・静岡3区副支部長の竹内洋輔さんに話を聞きました。
サーフィンが盛んな静岡県
静岡県は東西に横長なので、太平洋に面した海岸線が約500kmもあるんです。だからサーフィンができるポイントが豊富にあって、全国的にみてもサーフィンがさかんな県です。
日本サーフィン連盟では静岡県内を4つの区に分けていて、菊川から潮見坂までの区域は「静岡3区」にあたります。今回の静岡県知事杯は静岡県サーフィン連盟の主催で、今年で4度目の開催。実は、県知事杯は静岡三区の現支部長の働きかけで開設されたので、静岡三区は大会の発祥地ともいえる場所なんですよ。
会場は毎年変わりますが、今年はその静岡三区から浜松市の中田島海岸が選ばれたため、地元の僕たちが準備を進めています。
今、浜松のサーファーがアツい!
静岡3区には、同笠(袋井市)、豊浜(磐田市)、西浜(磐田市)、鮫島(磐田市)、駒場(磐田市)、五島(浜松市)、中田島(浜松市)、篠原(浜松市)、舞阪(浜松市)、新居(湖西市)、大倉戸(湖西市)、潮見坂(湖西市)など数多くのサーフィンポイントがあり、県内で一番プロサーファーを輩出している地区なんですよ。
これまでは10年に1度プロが出るか出ないかだったのが、現在は男子4人と女子1人、合計5人のショートボードの現役プロサーファーがいますからね。実は、僕の息子の竹内克斗もその一人です。アマチュア選手もプロに続けとみんな頑張っているので、今回の大会でも活躍が大いに期待されます。
女子中学生の活躍に期待
アマチュア選手の中でも、最近は特に中学生の女子がめちゃくちゃアツいですね。中には世界選手権に出場した選手もいます。今回の大会で特に活躍が期待されるのは、浜松市内中学1年生の古橋都瑚(ふるはし とこ)選手。今年の7月に「41th全日本級別大会」のShortboard women 3級で優勝したばかりで、ノリに乗っています。3級は選手のエントリー数が一番多いので、その部門で優勝することがプロの登竜門だといわれているんですよ。それほどの実力保持者なので、今回の大会でも生え抜きの優勝候補です。
豊富な波が自慢の遠州灘
浜松のサーファーたちはみんなフレンドリーで、サーフィンを通じて誰とでも仲良くなれるオープンなコミュニティが築かれているんですよ。遠州灘は波が豊富なので、小さな子どもからシニアまで、あるいは初心者からプロまで幅広く楽しめるのが魅力です。4月から11月までは絶好のコンディションでサーフィンを楽しめます。波が豊富で、どこよりもサーフィン環境に恵まれていると僕たちは誇りに思っているんですよ。こうして海にも人にも恵まれているからこそ、良い選手を次々と輩出できるんだと思いますね。
市街地と海が近いというメリットも
浜松の海はもちろん最高ですが、サーファーたちにとって特に恵まれているのは、市街地と海が近いことです。早朝にサーフィンをやってから会社に出勤するという夢のような暮らしを実現できるので、サーファーにとってこんなに良い環境はないと思いますね。
同じ夢を共有するサーフィン仲間
僕たちにとっては「マリンスポーツといえばサーフィン」というイメージなんですが、浜松では実に多種多様なマリンスポーツが行われているので、影が薄くなっているのかな。だから、浜松でサーフィンをもっと広めようと、仲間と協力して普及活動に励んでいます
その活動の相棒といえる存在が、浜松市中央区新橋町にあるサーフショップ「grassgreen SURF GARAGE(グラスグリーン サーフ ガレージ)」のオーナー・加藤直樹さんです。彼は中田島海岸(凧場ポイント)の主ともいわれる存在で、毎朝開店前にサーフィンに行くのが日課です。彼の店では毎年「フィルターサーフルーム」というサーフィンの大会を主催していて、今年で15年目になります。ショップが開催する大会としては国内でも最大級で、毎年全国から250人が参加するんですよ。良い選手を育てるには、地元でこうした大会が開かれることがとても重要なので、浜松におけるサーフィンの振興と若手選手の育成に大きく貢献してくれています。
子どもたちに楽しさを教えたい
これまで、浜松をサーフィンの聖地にしようと、子ども向けのサーフィン講座の開催や若手選手の育成、海岸の環境保護活動などに取り組んできました。その一例として挙げられるのが、今年の7月24日に浜松市立砂丘小学校で開催したサーフィン講座です。全校児童約40人の小規模校ですが、全体の約半分の児童が参加して大好評でした。子どもはサーフィンを覚えるのがすごく早いんですよ。最近はサーファーが高齢化してきたので、ぜひ子どものうちからサーフィンに触れ、地元浜松でサーフィン・ライフを末永く楽しんでもらいたいです。今回、静岡県知事杯が開催されるのをきっかけに、静岡県さんや浜松市さん、ビーチ・マリンスポーツ推進協議会などのつながりができたので、各方面と協力しながら浜松のサーフィンを盛り上げていきたいと思っています。
浜松でのWCTの予選開催を目指して
サッカーにW杯があるように、実はサーフィンにも「WCT(World Championship Tour)」という世界最高峰のサーフィンプロツアーがあるんですよ。僕たちの夢は、いつかその予選を浜松で開催すること。今回の静岡県知事杯をきっかけに、少しずつその夢に近づいていきたいと思っています。また、静岡県サーフィン連盟は静岡県スポーツ協会の準加盟団体なので、中学校で部活を作ったり、選手が国体に出場したりすることもできるため、これから今まで以上に子どもたちの間にサーフィンを広めていきたいと思っています。そして、いつか浜松をカリフォルニアの香りがするようなサーフィンのまちにするのが僕たちの夢です。さらに、サーフィンは東京2020オリンピックから正式競技となり、遊びとしてのサーフィンだけでなくスポーツとして認識されるようになったので、今年のパリオリンピックでも、ぜひより多くの方に興味を持っていただきたいと思います。
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